近畿運輸局認証工場
普通・小型自動車分解整備事業
認可番号 奈第1534号
 
Porsche 997 GT3 Circuit Spec Suspension kit  Prologue
サーキット走行ベースとしてようやく価格のこなれて来た感のあるPorsche 997 GT3
街乗りではおシャレに、サーキットでは疾風の如く、一台二役のスーパーマルチなポルシェ997GT3。実はそのポテンシャルは相当に高い。997GT3用のサスペンションキットの自社開発にあたって全国各地のサーキットでも997GT3の姿を見かける事も多くなって来た様に思われるが、ストック状態でどの程度の実力があるのでしょうか?
当社では開発ベースの997GT3をサーキットに持ち込みテスト走行を行い、ストック状態での徹底的な走り込みから、このモデルの車輛の癖、方向性を見定めると共に、純正調整機能を活用した場合のドライバビリティの変化等の情報収集を行ってきました。



初秋の心地良い風の吹く9月半ば、基本メンテナンスを終えた997GT3が向かう先は岡山国際サーキット
年に数回RUSHCUPが開催される岡山であれば、より997GT3サーキットオーナーの方にとっても参考になる事も多いかろうと考え、サーキットスペックショックアブソーバーキットの開発のテストコースとして選択しました
車輛は装備品はストック状態の997GT3のサスペンションジオメトリーの調整を行った上でタイヤは昨今のモータースポーツシーンで実績のあるKUMHO V700を装着。
このスペックで岡山国際サーキットでのLAPタイムが1.43.449と言う所まで来ました
タイム的にはRUSHCUPクラスの走行会で充分に上位を狙って行けるタイムではありますが、いかんせん所詮はノーマル。サーキット走行での高負荷状態ではやはりタイヤ本来のポテンシャルを引き出せているとは言えません
ただ一旦の目標をこの1.43.449に設定する事で、オリジナルサスペンションキットの開発目標を−2秒に設定して開発を進めて来ました。
ノーマルサスペンション+ハイグリップタイヤ+サーキットコースと言う条件の中で速く走らせるには・・・
ブレーキング時の姿勢の不安定感・コーナリング時のロール過多からくるロールアンダー、ロールオーバー等の車体の不安定な動き、純正LSD装着時における、ヨーが残った状態からのコーナー立ち上がり時のリアトラクション抜け
これら不要な動きを最大限ロスカットして行く事が必要であります

まずサーキット走行において純正サスペンションの役不足感が否めない部分。それは如何にGT3の冠が与えられた997GT3であってもあくまでもストリート&コンフォートのファクターを蔑にする事の出来ない市販車であれば致し方無いところ・・・
もちろんTRY Racing ShocksはRacingOnlyと言う意味ではなく、RacingつまりCircuitを速く走れる足回りであることが目的であるもののストリートやワインディング等のストリート走行のユースも不満無く御利用頂きたいと言うまさに両極端、相反する目的をユーザー様の主観において表現する事を目指して開発している当社のオリジナルサスペンションキットなのです。
今回開発にあたり目標としていたのが

@サーキットでの明確なタイムアップが可能であると言う事
・ブレーキングでの最大限の減速Gを発生させられる
・コーナリングでの安定した姿勢変化を可能にする
・加速時の最大限のトラクションを確保する

Aストリートにおいてコンフォタブルユースに対応出来る
・不快な突き上げ無く路面の凹凸を吸収する事
・過剰な伸び側減衰力を排除し、ショックをストロークさせる事
・ウエット路面・低μ路における安定走行

これらのTRY Racing Specの必要要素を確保したのち商品としてデリバリーされる事となります
全ての996.997GT3オーナー様にとっての究極のドライバビリティーを御提供させて頂けますようTRY Racing Shocksは原則セミオーダーでの製作となる為、オーナー様の事細かい要望を形する事が可能です。スリックタイヤ装着を前提としたスーパーレーシング、ハイグリップスポーツラジアルを前提としたストリートスポーツ、街乗りタイヤを前提としたコンフォート。ありとあらゆる要望にお応え致します

数あるサスペンションキットの中から、如何にオーナー様にとって最適なサスペンションキットを選んで頂くかにおいては当社オリジナルであるTRY Racing Shocksの特徴を知って頂く必要があるかも知れません。
TRY Racing Shocksの主たる特徴は、豊富なサスペンションストローク量の確保が可能である事から、997モデルであればフロントメインスプリングの選択肢を8kg/mm-35kg/mmまでとほぼあらゆスプリングレートとの組み合わせを可能にしております。
もちろんスプリングストロークに合わせたストローク量の調整だけでなく、レート毎に専用に設定された伸び・縮みの減衰力を20段階で調整する事が可能になっております。もちろん好みに合わせてメインの減衰力設定を変える仕様変更も可能であり、O/Hにも随時対応しております。さらに前後とも強高度、高精度のピロアッパーマウントを採用しておりますので、ダイレクトにサスペンションへのインフォメーションをドライバーに伝える事が出来るだけでなく、フロントはキャンバー・キャスター角の調整が出来る様にサスペンションジオメトリーの細かい変更も可能です。更に全長調整機能を持たせることで、サスペンションストロークに合わせたライドハイトとのバランスを最適に調整する事が出来る為、コーナーウエイト調整も車高の変化を最小限に抑える事が可能である事も特筆すべき大きな特徴であるとも言えます。
もちろんこれらの機能は最適なジオメトリー設定、つまりアライメント、コーナーウエイト等の細かい調整も同時に行う事で初めて有効になる事も忘れてはいけません。
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